
Gitで作業を安全に、効率よく進めるために欠かせないのが「ブランチ」の仕組みです。 「ブランチって何?」「どうやって作るの?」そんな初心者の疑問をやさしく解消します。
ブランチとは何か?
ブランチ(branch)とは、今の作業の流れを一時的に分岐させて別の場所で進める機能です。

もしブランチがなかったら??
- プロジェクト内の全員が
main
ブランチで作業することになり、変更が上書きされて競合(コンフリクト)が頻発します。 - 新機能の開発中にエラーがあっても、その状態がそのまま本番コードに混ざってしまいます。
- 小さな実験や試作を気軽に試すことが難しくなります。

💡 ブランチは「安心して試す」「安全に開発を分ける」ための大切な仕組みです。
💡 例えるなら、「メインの道(mainブランチ)」から「工事用の脇道(featureブランチ)」を作って作業するようなイメージ。
- 複数人が同時に作業しても干渉しにくくなる
- 新機能の追加や修正を安全に進められる
- 問題があっても、mainブランチに影響が出ない
ブランチを作るには?
新しいブランチを作成するコマンド:
git branch ブランチ名
作成したブランチに切り替えて作業を開始するコマンド:
git checkout ブランチ名
新しいブランチを作成して、そのブランチに切り替える動作をまとめて行うコマンド(※こっちの方がよく利用する):
git checkout -b ブランチ名
# 例
git checkout -b feature/login-form
💡新しく作ったブランチは、現在作業しているブランチの状態(=最新のコミット)をもとに作成されます。そのため、どのブランチ上で作成したかによって内容が変わる点に注意が必要です。
ブランチの確認と削除
現在作業中のブランチを確認するコマンド:
git branch
- 現在存在するローカルブランチの一覧が表示され、今作業しているブランチには
*
が付きます。 - より詳しく確認したい場合は「-v」オプションを利用するのも便利です。どのコミットが最新かも合わせて確認できます。
不要になったブランチを削除するコマンド:
# 安全削除
git branch -d ブランチ名
# 強制削除
git branch -D ブランチ名
#例
git branch -d feature/login-form
「-d
」オプションは 「そのブランチの変更がすでにマージされていれば削除OK」という安全仕様です。強制的に削除したい場合は「-D」を追加します。
⚠️ 強制削除は、まだマージしていない変更が失われる可能性があるため注意しましょう。
まとめ
- ブランチは「作業の分岐線」
git branch
とgit checkout
で管理できる- 新機能追加や実験に便利で、mainを安全に保つ役割がある