
Gitのインストールと初期設定が終わったら、いよいよ実際にコマンドを使ってみましょう。 ここでは、最も基本的な3つのコマンド「init」「clone」「status」を紹介します。
git init
:リポジトリの新規作成
プロジェクトフォルダで以下のコマンドを実行します。
git init
- このコマンドを実行すると、フォルダがGitによるバージョン管理対象になります。
.git
という隠しフォルダが作成され、履歴が記録されるようになります。
実際にプロジェクトフォルダを作ってgit initを使ってみましょう。「git-sample」フォルダを作って、そのフォルダにcdコマンドで移動した後、git initを実行してみます。

git initを実行した結果「.git」という名前の隠しファイルが生成されます。これでそのフォルダがgitの管理下に置かれることになります。とりあえずgitでフォルダを管理したいなら、git initを実行しておこうぐらいの認識で問題ありません。
git clone
:既存のプロジェクトをコピー
GitHubなどにあるリモートリポジトリをローカルにコピーするときに使います。自分で作ったプロジェクトでなくても、すべてのプロジェクトでローカルにコピーすることができます。
git clone https://github.com/ユーザー名/リポジトリ名.git
- GitHubにあるプロジェクトを、まるごと手元のパソコンにダウンロードできます。
- 誰かのリポジトリをベースに作業したいときに使います。
実際にGitHubからローカル環境にプロジェクトをコピーしてみましょう。下記のリンクに遷移してみてください
https://github.com/tamotech1028/factory-method

上記のページに遷移後「<> Code ▼」をクリックすると「Clone」タブが出るので、そのタブ内のURLをコピーしてください。その後コマンドの後ろにURLを付与して実行するとGitHubのリポジトリをローカルにコピーできます。

git status
:現在の状態を確認
バージョン管理の状況を確認できます。git管理下のプロジェクトのファイルを更新した場合や、新たにファイルを追加した場合などに「git status
」を実行すると、そのプロジェクトの現状を把握することができます。
git status
- どのファイルが変更されたか
- まだ記録されていないファイルがあるか
- 次に何をすればよいかがすぐにわかる
💡 Git操作に迷ったときは、まず
git status
を実行すれば現在地がわかります!
実際に先ほどcloneしてきた「factory-method」のプロジェクトに変更を入れてみます。プロジェクト直下の「README.md」のファイルに適当な文字列を入れてみてください。次にコマンドでgit status
を実行します。
# factory-method
# 解説URL
[「Factory Method」パターンとは?サンプルを踏まえてわかりやすく解説!【Java】](https://tamotech.blog/2024/03/18/actory-method/)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓「こんにちは!!」の文字列を追加して保存
# factory-method
# 解説URL
[「Factory Method」パターンとは?サンプルを踏まえてわかりやすく解説!【Java】](https://tamotech.blog/2024/03/18/actory-method/)
こんにちは!!

README.mdを変更したことで、変更された旨を知らせる文が表示されています。それぞれの文章については以下の通りです。
表示文 | 意味 |
---|---|
On branch main | 現在作業しているブランチ名 ※ブランチとは「開発の別ルートを作るための分身」と思ってください |
Your branch is up to date with ‘origin/main’. | ローカルの main ブランチは、リモート(GitHubなど)の origin/main と一致していることを示す |
Changes not staged for commit: | ファイルは変更されたが、git add されていない修正がある※addコマンドは次の記事で解説します |
no changes added to commit | ステージされたファイルがないので、git commit を実行しても何もコミットされない※ステージとは「コミット前の一時置き場」と思ってください |
このようにgit statusコマンドを実行することでファイルのバージョン管理の情報を見ることができます。gitのプロジェクトを変更したときはとりあえずgit statusを実行して状態を確認する癖をつけましょう。
まとめ
これら3つのコマンドを覚えるだけでも、Gitの基本操作がぐっと身近になります。 次回はファイルの変更を記録していく「add」と「commit」について学んでいきましょう!